いわゆる「目の中に入ってしまった異物」の大部分です。(角膜の異物、結膜の下に入った異物、目玉の内部に入ってしまった異物は除く)。

下の図の矢印の場所、上眼瞼の「結膜嚢」にかくれていることが多いです。

症状は「ゴロゴロする」「いずい」「何か入っている気がする」「目が痛い」「目脂が出る」「目の充血」などです。

症状があるのに、表面から見て、異物が見当たらない場合は、瞼をひっくり返して診察して異物を探します。

よく探してみても見つからない場合でも、後日、目脂とともに異物がおしだされてくる場合も経験したことがあります。

瞼の裏側を探して(綿棒で瞼の裏の裏まで探すこともあります)、異物が見つからない場合もしばしばありますが、そのような時は「9割5分、異物はないと思いますが、目の奥の奥の方から後から出てきたこともあるので、治療で改善しない場合は、再び来院してください」と説明したりしています。

    割れたコンタクトレンズ

割れたコンタクトレンズを取り出しました

目に異物が入ってしまった時、

危険な異物(薬品・セメント・石灰 その他 危険かどうかは直感で良いです)と思われる場合にはすぐに近くの水道水で良いので5分以上、目を洗ってください。

危険かどうか判断に迷う場合も、とりあえず、すぐに洗ってください。

そこまでは危険ではないかな、というときで、入っている感じがするのにとれない、見つからない時は、鏡でみて見える場所にある時は清潔な綿棒やきれいに洗った手で取り出すことをトライしても良いですが、かえって痛みが強くなってしまう場合はそれ以上触らないようにしましょう。一般の方が行う方法で、一番無難なのは、「ぬるま湯のシャワーを弱い勢いにして、目をパチパチさせて流れ出るのを期待すると良いでしょう」と説明しています。

上の画像は、おそらくコンタクトレンズを外すときに破れてしまって目の中に残ってしまったのだと思われる、コンタクトレンズの破片です。よく遭遇する症例です。コンタクトレンズが外しづらい、外すときに破れてしまうことがある、というかたは、コンタクトレンズを外す前にヒアルロン酸の目薬などをコンタクトレンズの上から点眼するとスムーズに外しやすくなると思われます。