間違い防止策!

スワンでは、院内処方薬の取り違え防止のために、薬を詰める人と、会計する人は必ず別の人が行うようにしています。ダブルチェックです。

さらに、お会計の時に患者様と一緒に目視でお薬の内容、本数、使用方法が記載された紙を一緒に確認しやすいように、透明の薬袋を採用しています。トリプルチェックです。

それでもなお、取り違えは実は、生じてしまいます。

この度、0.1%フルオロメトロンというよく処方するステロイド点眼が、チモロールXEという緑内障点眼とそっくりになってしまうことが、ほぼ、確定路線です。似ていないお薬を採用しようと試みていますが、なんと、薬不足のため卸せないと言われてしまいました。たくさんある点眼瓶をどれにも他と似ていないようにデザインするのは不可能でしょうが、今回の2種類はかなり際どいです。点眼メーカーも採算が厳しいため、簡単に増産できないという事情は汲まなければなりませんが・・・ 今後も、他の薬剤に関しても、処方したい薬剤が入手困難になるケースが生じることが懸念されます・・・

もし、緑内障患者さんに、緑内障点眼チモロールXEと間違えて、フルオロメトロン「NIT」をお渡ししてしまったら、眼圧下降効果がえられないばかりか、ステロイドに敏感な患者さんは、「眼圧を下げる」目的に使用している点眼によって、かえって眼圧上昇をきたしてしまうリスクがありえます。

当面の間、職員同士のダブルチェック、患者様を巻き込んだトリプルチェックでしのぎつつ、区別しやすい薬剤を納品できるように努力を継続してゆく方針です。

0.1%フルオロメトロン点眼は ややこしく、ピトス(ピンク容器)、オドメール(白い容器、フタがやや大きめで丸い、2020年にこの名前はなくなっていましたが)、フルメトロン(フルオロメトロンじゃないよ)、フルオロメトロン など、全然違う名前だったり、一文字違いの名前だったりするものが、全く同じ点眼として処方されているし、薬効に差はありません。(そのはずですし、経験的にもそう思っています。)

フルオロメトロンはステロイド点眼ですので、何ヶ月も使用し続けると眼圧上昇をきたしステロイドによる緑内障を生じる危険もありますが、よく効くお薬ですので、いろんな疾患に、よく処方されています。

誤解のないように補足すると、ステロイド点眼は緑内障手術後にもほぼ必ず処方されますし、むしろ、使用しない場合の問題の方が大きいので、緑内障患者さんだからといって、むやみにステロイド点眼を忌避してはいけませんし、時々眼圧測定をしながら、経過を見てゆく限り、安全と言えるし、正しく使用しなければなりません。

【重要・続報】周辺の調剤薬局に聞き取りしたところ、フルオロメトロン0.1%点眼 の在庫が思ったより逼迫しておりました。

いつもなら、院内処方している結膜炎の患者さんにも処方できないケースが生じてしまうと予想されます。院外処方したら、お薬あるかなあと思っていたのですが、調剤薬局の逼迫具合も当院と同じ状況のようでした。(2024年5月11日現在)

フルオロメトロンの供給回復がなされるまで、医師の判断で、術後 2週間以内の患者様、中等症以上の角結膜炎・強膜炎・虹彩炎の方への処方を優先して行く方針です。比較的軽症のアレルギー性結膜炎の患者様には、抗アレルギー点眼の頻回点眼(ステロイド点眼をせつやくするため)などを医師の裁量により指導するかもしれません。

とりあえず、お手元に フルオロメトロン0.1%もしくはフルメトロン0.1%をお持ちの方で、開封後4週間経過したため捨てようとお考えの患者様は、例外的に、きれいに使用できていて残薬のある目薬は冷蔵庫に保管しておいてください。(目薬の先端がまつ毛や皮膚で汚染されていたり、目薬容器内に浮遊物やまつげなどの異物が入っている点眼は捨ててください。)