医者の言うことをきくのが全てではありませんが・・・

緑内障は失明の原因としては一位です。ですが、早い段階で発見して、治療を開始することと、点眼治療・手術治療・レーザー治療などの進歩と普及により、治療成績はどんどん良くなってきています。

ちゃんと毎日、緑内障の目薬をして眼圧を低くキープするのが主な治療ですが、緑内障の目薬をはじめてから開始1年で3人に1人が治療を中断してしまっていて、治療継続をできない場合、失明リスクは2倍になると言われています。

緑内障の目薬はさし心地が良いものではなく、充血したり、色素沈着がでたり、まつ毛が伸びたり、ものすごくしみたり(私が知っている点眼で一番しみるのは、とある緑内障の目薬です)、一時的に白く霞んだります。ですので目薬を継続するのは大変な努力だと、きちんと目薬治療を継続している患者様はしっかり自己管理できていて素晴らしいなあ(私は規則正しく生活することが苦手です)と感心しています。

私は、患者様が再来された時、本当のところ、どれほど指示通り点眼できていたか知りたいので、スタッフに予診してもらっています。「ちゃんと目薬していますか?」と聞いてもなかなか本当のことは言ってもらえないものだそうで、「何かお困りごとはありませんか?」とお尋ねすると良いそうです(セミナーで聞きました)。今後の診療に活かしてゆきます。

そして、緑内障の目薬治療は、100%忘れない、と言うことは不可能なので、治療効果が自己管理能力によらない、レーザー治療:SLT の治療としての位置付けが上がってきています。開放隅角、眼圧が高い、炎症が起きていない など適応をきちんと見極めた上、打つ場所を間違えない、出力を間違えない などなど様々注意点はありますが、うまくゆけば(実は効かない人が1〜3割ほどいて治療前に予測することはいまだにできない)、1〜3年くらい、目薬1剤分の労力を省けるのです。(2022年7月現在、スワンではまだSLTは導入していません)

すごくシンプルなのですが、患者様の緑内障点眼のモチベーションを上げるために、「本気で励ます!」と言うことをここ数年意識して実践しています。効果がある気がしています。

一緒に頑張りましょう!