EYER 侮っていました(^^;;

インスタに、最初に載っけていた、今、お借りしている眼底カメラについてです。

眼底カメラの更新どうしようかなー、と考えていて学会の機械展示で、最初に目にして、撮らせてもらったのは EYER でした。

何回も撮影しようとしても、なかなか上手く撮れないし、視神経乳頭は白くとんでしまって、血管の屈曲部分もわからないし、正直、「これは使えないわー」と思っていたのです。営業の方も「こうすれば見えますよ」などと教えてくれれば良かったのですが、まあ、専門家ではないでしょうから、その場で説明できなかったのでしょう。

EYERを、侮っていました。すいません。デモすら、やらなくても良いかなー、と思っていたのですが、実際デモさせてもらって4・5日くらいですが、印象がずいぶん変わりました。

「これはイケるかもしれない」

と。

展示場では 、見なかった、何やら銀色の部品が今回のデモにはついてきて、これを、どうやら、スリットランプに差し込むなんと、眼底カメラに早変わり!これで、被検者の頭部を固定して、ピントを圧倒的にあわせやすくなりました!もう少し慣れれば、もっと早く、綺麗に撮影できるようになる気がします。

説明書を見ると、C/D比などをしたり、何やら色々測定できるようです。上の写真は手作業で視神経乳頭が白く飛んでしまったのを補正して、手作業でC/D比を測定してみました。木村の視神経乳頭です。おそらく、セグメンテーションも自動で行われるように、いずれ、アップデートされることが期待できるのではないでしょうか。

しかも、本体はただの?スマホなので、アップデートのスピードがきっと早いんではないだろうか?とかクラウドコンピューティング的なことができるようになったり?データさえ集まればどんどんAIが実装されて能力強化されてゆくのではないか?と期待がふくらみました。(規制の関係だそうで、日本仕様ではAIが載っていませんが)。

そして、元は多分ただのスマホなので、スワンのような普通の町の眼科開業医でも、買いやすい値段であろうことからも、普及する可能性があるんではなかろうかと思いました。私が、7年くらい前から、資金力があれば購入したいと思っていた、広角眼底カメラは安くても1000万円以上するでしょうが、それに比べると、EYERはずいぶんリーズナブルなはずです。

あとは、今後の拡張性、アップデートのスピードがどうなってくるか、というところが気になるところではあります。そのためにはユーザーを増やして、データを集まられるようにならないと成立しないだろうと思います。

デジタル後進国と言われる日本です。私がスマホで眼底写真がとれるアタッチメントがある、という新聞記事を見たのが、もう、3年以上前だったかと思います。ようやく、手に取ることができました(すぐに去ってしまうでしょうが)。

これは、私の妄想ですが、ただのスマホなので、写真の写真を撮ったり、画像データを取り込んで(「本来の使い方ではない」、などということで規制をかいくぐる?)、画像診断をする機能が実装されて、利用されてくる可能性があるとすると、このようなマシンなのではないだろうか?と思ったりもしています。

今のOCT並に、撮影が簡単に、検査者によるブレがないように、そして、できれば今のカメラより広角に、さらに、軽い白内障や小瞳孔でも撮影できるようになればなあ、とは思いますが、その点においては、ちょっと、まだ、今所有しているカメラ(開業時に購入)に及ばないかなあ、と思ったりはします。なれたりコツを掴めば、もっと上手にとれるかもしれませんが。無散瞳眼底カメラの位置付けですが、散瞳を組み合わせた撮影するのが基本になるのかなあ。

スリットのグリップはスポーティなヨネックス仕様(自作)。純正よりも手に吸い付く感じでいいです😄

スワンの インスタやってます↓ よかったらみてみてください。

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