緑内障点眼 右眼にセタネオ、左眼にロープレッサ を点眼してみました
参天製薬が新しめの緑内障点眼の製材見本を持ってきてくれていたので、自分で点眼して試してみました。
ロープレッサは pH 4.5~5.3 で やや酸性なので、点眼すると一次的にしみますが、スワンでの院内処方においてあるドルモロールほどはしみません。 2026年11月現在、新しいお薬なので、片眼1本まで、両眼で2本までしか最大で処方できません。月2回は処方できません。
ロープレッサはROCK阻害薬という分類で、グラナテックと同じカテゴリーですが、グラナテックが1日2回点眼が必要なのに対して、ロープレッサは1日1回で同等以上の眼圧下降作用があります。緑内障SLTレーザー治療と同じく、線維柱帯を介する主経路に作用して眼圧を下げるメカニズムです。デメリットは、グラナテックと同様、充血が強く出る点眼であることと、点眼アレルギーによる眼瞼炎が他のカテゴリーの緑内障点眼に比べるとかなり高頻度であり、点眼開始当初は問題ないように見えても開始してから数ヶ月〜半年程度たってから、充血・かゆみ・まぶたの発赤が徐々に強くなってくることがしばしあります。
ロープレッサは冷蔵庫保管ですが、開封後は室温で1ヶ月、使用可能となっています。
セタネオ発売後、2026年11月現在、1年が経過したため、処方制限が解除されたそうです。参天製薬のMRさんによると、ラタノプロストと比べ副作用はほぼ変わらないものの、眼圧下降作用が非劣性であることなどから、ラタノプロストから積極的にセタネオに処方を切り替えている眼科医もいるとのことでした。セタネオにはラタノプロストにはない、主経路を介した眼圧下降作用があるために、寝ている間の眼圧を下げる効果も期待され、眼圧の日内変動を抑える事により、見た目の眼圧下降作用以上に視野の悪化を抑える効果を期待している眼科医も多いようです。メカニズム上、将来、緑内障SLTレーザー治療や線維柱帯切開術を追加した場合の術後成績が、セタネオのほうが良好であることが期待される(ラタノプロストによる線維柱帯の廃用性萎縮がセタネオではおきなさそうであるから)事も、セタネオに積極的に処方を切り替える根拠となっているようです。
セタネオにも まつ毛が伸びる、色素沈着が起きるという副作用はあるというのはラタノプロストと共通ですが、なぜか目の周りがくぼむ(DUES)副作用はセタネオにはほぼなそうです。
スワンの院内処方ではラタノプロスト/セタネオのカテゴリー(プロスタノイド受容体関連薬)の採用薬剤はラタノプロスト1種類ですので、セタネオにラタノプロストから変更をご希望の患者様は、診察のときにお申し出になってください。調剤薬局で処方箋で入手可能です。薬価はラタノプロストが1本 324円、セタネオは1本2000円 でやはり新しい薬剤はこれから値段も下がると思いますが、最初は結構な値付けがされるのは致し方ないかなとは思います。もちろんいずれも、保険適応がされます。



