ロート 2week フレッシュビューSの取り扱い方法について

スワンで推している、ロート 2week フレッシュビューS(乱視用も乱視なし用も)に関してですが、「すべって外しづらい。洗うときに破れてしまった。」などの声を複数いただいています。

元々使用していただいていた、モイストアイに処方を戻して、納得いただけているように思いますが、スワンとしてもお勧めしている、ロート 2week フレッシュビューS(乱視用含む)の破損を防ぐための取り扱いの方法を提案してみたいと思います。

乾きづらく、汚れがつきづらく、異物感を減らすため の効果を期待した、コンタクトレンズの表面処理により、ツルツル、ヌルヌルすべってしまうことが、おそらく不具合の原因となっていると推定しています。

私自身も装着したときに、確かにロート 2week フレッシュビューSはすべって外しづらい感じははありました。表面処理による特性だと思います。ただ、装着してしまえば、表面処理のおかげで、乾燥感もモイストアイよりも少なく、装着していることを忘れるくらい異物感が少なかった印象があります。

ロートの担当者の方にも確認してみました。

「おそらく、表面処理によって、従来品のモイストアイより、ロート 2week フレッシュビューSはすべりやすくなったため、外しづらくなったものと思われる。」とのことでした。

対策を述べます。

外す時、(全てのソフトコンタクトレンズに共通しますが)、レンズの下側を軽く圧迫して下側に3mmほど白目の上までずらしてからつまむことを意識すると外しやすいかと思います。手が濡れていると、レンズ表面ですべりやすいそうなので、手を洗った後、ペーパータオルでしっかり指先の水分を拭き取ってからレンズを触ると滑りづらいづらいと思います。

すべるので、こすり洗いの時に、今まで以上に力が入ってしまい、爪などでコンタクトレンズに傷がついてしまいコンタクトレンズが裂けてしまうことが、ロートの担当の方によると考えられるとの見解でした。

スワンの木村が考える対策としては、当院で推している「プロケアソリューション」というコンタクトケア用品を使って(ドラッグストアでも購入できます)、こすりあらいは、ほどほどにとどめる、という対策を提唱します。根拠としては『「こすり洗い不要」の過酸化水素のコンタクトケア用品(商品名は アルコン社のクリアケア) と比較して、つけ置きでの消毒効果を比較した試験でも 、こすりあらいなしでプロケアソリューションでのつけ置き消毒をした場合、過酸化水素のケア用品と比較して、プロケアソリューションのアカントアメーバや緑膿菌に対する消毒効果が同等であった」』という研究結果があるからです。

有名な科学雑誌においてすら、捏造が指摘されることは度々ある昨今なので、「こすり洗いをしなくて良い(木村の解釈)」と鵜呑みにして良いかどうかはわかりませんし、プロケアソリューションのメーカーのオフテクの担当者によると、「こすり洗いをしなくても良いとは言えないが、現実はこすり洗いしていないユーザーの方もかなり多いですよね。こすり洗いは必須です。」という微妙な回答です。自己責任ということになるかもしれませんが、個人的には自らの目で追試ということで、「ロート 2week フレッシュビューSをプロケアソリューションで、こすり洗いを省略しても何も起きないか」を実験してみました。個人の体験なのでエビデンスレベルは低いですが、私の場合は、2週間、何も起きませんでした。

コンタクトレンズのケア方法で気になることがありましたら、受診のうえ、お気軽におたずねください。スワンでは、慣れたユーザーの方でも半年に1回程度のコンタクトレンズの定期検査を基本としています。

上の毛みたいなところが表面処理で人間の細胞膜に似せてあって生体的合成が良い、そうです。(だからすべるのかな)